約 702,957 件
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/14.html
書こう☆の小説のまとめだよ! ちゃおっす☆ ここでは、本家で書いた、作品を見ることができるよ! 編集はコレカラ★(夏までかかりそう(´;ω;`) リスト オーナーの諸注意 変質者オーナー☆ゅ~すヶの作品 癒し要員★青夢タソの作品 TENGA無双の裂け目☆ルンシィ様の作品 や ら な い か Gay-bar ★nao★ の作品 異常的収集癖√ひぐにゃんの作品 携帯からだけど☆館長さんの作品 名句を残す魔物★あるふれあの作品 だから男じゃないってば☆キュロットの作品 だから女じゃないってば☆§keyの作品 烏ノ綴ル自販機★crowの作品 ゴメ、埋まるから☆◎華也◎の作品 影でコソコソ☆ーlessーの作品 黙って見守る★冥皇零の作品 さりげない隠れ小説(笑)桜凪刹那の作品 陰に潜む者?★はむはむ1965の作品 最近腰痛★dulciconeの作品 変態魔人★makkuxの作品 殺人鬼の独り言★デオキシス♀の作品 oyajimoeさんの作品 yarariさんの作品 慢性鼻炎★小久夜の作品 合作★みんなの作品 限界☆移送☆小説
https://w.atwiki.jp/sinapusu2002/pages/222.html
病気で側頭葉が委縮してからというもの創作する力が激減した。 今では小説を書こうとしても一行もかけないという現実に直面している。 両足まひの人間が歩行のリハビリをしているような状態である。 その0 背景は真っ黒で眼前に護摩焚きの火がありその上に人形が現れた。 あの人形だ。 人形はしゃべる。 「私を供養しようとしたようだけど遅かったわね、もう貴方は私たちになるの」 護摩焚きの火が私に近づいてくる。 それが私の服に燃え移ったところで目が覚めた。 目覚めると目の前はフランス製のアンティークグッズが棚に並んでいる光景だった。 照明は暗く木造りの壁に据え付けられた棚にはフランス人形やデザイン性の高い皿等が並んでいる。 確か私は昨日自宅のベットで寝たはずだ。 なぜこんなところで起きたのだろう? しゃべろうとしたが口が開かない。 体を起こそうとしても動かない。 しかたなく周囲を見てみた。 気が付いた。 あの人形をかったアンティークショップだ。 なぜ私はこんなところにいるのだろう? そうしていると私の視界に制服姿の女子高生2人組が入ってきた。 二人は私を見ながらしゃべり始める。 「ねえ、この人形よくない」 「この人形生きているみたいでなにか気味悪くない?」 「それがいいんじゃない、なにかこの人形私を見ているみたい」 そうして私は彼女の手に取られレジへと運ばれていく。 その時私は人形として当たり前のことに気付いた。 「そうだ彼女たちも私にしてしまえばいいのだ」 設定 ディープラーニングが進化した時代。 後継ソフトの中に人間の会話を判定し指導するソフトが開発された。 そのソフトは、リア充度を測りリア充になるための会話指南をしたり。 ある時は、家族の仲良し度を測り、家族の仲良し度を挙げるための指摘をし。 ある時は、友達との盛り上がり度を測り友達との仲をよくするためのアドバイスをし。 ビジネスマンとしてのビジネススキルとしての会話を指南する。 ソフトに翻弄される人のおかしさと、ソフトのおかげで感動秘話になった人の話を書く。 という設定。 その2 プラントが立ち並び、迷路のように配管がつながっている。 廃工場だった。 敷地内の空き地には建設途中で放置された巨大な構造物のパーツが転がっている。 工場の金網が破れていた。 この穴を出入りするホームレスが住み着いている。 そういう噂だった。 昼間に通るとギターの音が聞こえることがある。 ホームレスが鳴らしているのだという。
https://w.atwiki.jp/jinyokikaku/pages/39.html
工事中 このページでは 掲示板 に投稿された小説についてまとめています。 タイトル 執筆者 主役 リンク 0 海龍社没落事件 しらにゅい 八十神千鶴 2-3 1 誰かの見た夢 スゴロク 蛍火燈華 4 2 天平宗―隙間― akiyakan 食寝坐 5 3 ひきこもり雪女、久々に山を下りる (六x・) 凪、星宮美琴 6-7 4 朱雀関所之南雲 しらにゅい 南雲蛟 8-9 5 廃村ニテ赤之少女ト出逢フ しらにゅい 南雲蛟、蛍火燈華 10-11 6 百鬼夜行の怪 スゴロク 蛍火燈華 14 7 山の親子 えて子 桐彦、合歓 15 8 ひきこもり雪女、任務完了 (六x・) 凪、星宮美琴 16 9 軍人さんへの手紙 10 雪女のクリスマス 11 燈華とひより 12 桜の話 13 桜花村の小猿 しらにゅい 朱鷺子、代雪 21-22 14 桜とリボン 15 夕暮れ狸 鶯色 佐吉 24-25 16 青龍の鬼子と朱雀の人子 しらにゅい 南雲蛟、東条大和 26 17 大空に焦がれて 18 本日ハ雅楼亭二テ密談義ト月光茶屋デノ合流アリ しらにゅい 南雲蛟、人無黄泉、星宮美琴、佐吉、八十神千鶴 29-30 19 20 戻る
https://w.atwiki.jp/nijiironosora/pages/30.html
小説 暇なときにでも読んでいただければよいです。 ですがうろ覚えなので違う所があるので・・・w気にしないでねw 天真物語 +第5話「動き出した集団」 天真たちがクラン村をでた頃・・・ ~関西~ ? ひどい目にあった・・・ ? あの、大丈夫ですか? ? あ、はい大丈夫です。あなたは? ? 私は加奈子です。あなたは? ? 私はスプラウトです 加奈 どうしてこんなところに倒れていたんですか スプ えーっとですね。名も知らぬお方にぶっ飛ばされて気がつくとここにというわけで ※1話参照 加奈 そうなんですか、それはひどい目にあいましたね・・・ ? あー!スプラウトだー スプ この声は・・・ ? 私だよ、アクアだよぉ スプ おぉアクアswどうしてこんなところに? アクア 寿司食べに スプ ・・・ +第4話「再会」 レ とりあえず次の村に向かいましょうか 天真:んむ 流水:その前に占いしていきましょ! 天真:占い・・・いいね!あいつの居場所わかるかもしれないし こうして占い師の家を訪ねた 天真:すいません、占ってもらいたいことがあるのですが・・・ 占い師:あなーーー (めんどくさいので飛ばします) 占い師:待ってください。これはあなたと同じような運命をたどったものが残したものですよければもってってください。 天真:ありがと こうしてクラン村を後にした 天真:さてと、行きますか!次の村に! 流水:マッテ・・・あそこにだれかがつかまってる! +第3話「勇敢な少女」 家にはおじさんと女性がいた 村長:若者よ 天真:なんでしょう? 村長:ううむ。あなたには素養を感じます。だが経験が浅い。試練に挑戦してみませんか? 天真:なにをすれば? 村長:おおwすばらしいw裏の洞窟に巻物があります。それをとってきてください。レイチェル! レイチェル:はい、お父様 村長:道案内をしてあげなさい レイチェルがチームに加わった。 流水:裏の洞窟か 天真:とりあえず行こう ~クラン村の洞窟~ レイチェル:とりあえずおくにすすみましょ 天真:そうだな ・ ・ ・ ゴレームが現れた 天真、流水、レイチェルが同時に襲い掛かった。 ゴーレムは倒れた 天真:ここはゴーレムがわんさかいるようですね 流水:そのようですね ・ ・ ・ ~クラン村の洞窟3F~ 天真:あれが巻物かな 奥の方に何かある 流水:たぶんあれでしょう。マップに?マークあるし 巻物に近寄る 天真:わわっ!?ビックリしたぁカメレオン・・・か? 流水:!! カメレオンが大きくなり襲い掛かってきた 天真は流水に鏡を張った。 流水は真・水柱術を放った レイチェルの通常攻撃 大カメレオンは倒れた 天真:ビックリしたぁ 流水:でも余裕でしたね 天真:はは^^; 巻物を取り村長宅へもどった ・ ・ ・ レイチェル:お父さん! レイチェルがチームから外れました 天真:巻物です 村長:有り難うございます。おれいにこの2つのどちらかのアイテムを差し上げます。 天真は栄光のロッドを選んだ 天真:レイチェル。これからも一緒に旅をしてくれませんか? レイチェル:望む所よっ! 村長:この馬鹿者!何を勝手に決めている! レイチェル:いいでしょお父さん? 村長:はぁ・・お前は昔から1度いったら聞かない子だった・・好きにすればいい レイチェル:有り難うお父さん! こうしてレイチェルがチームに加わったのだった +第2話「流水落花の能力」 天真:とりあえず家を回ってみよう 流水:そうですね・・・何か手がかりがつかめるかもしれませんし そうして家に入った・・・ 天真 !!まって!流水! 誰かが襲われている 流水 強盗・・・ですか? 天真:どうやらそのようだ・・・ 流水:助けましょう! 天真と流水は飛び出した 流水:あなた達!そこまでよ!! 強盗 あぁ?何でてめーは?やるのか? 天真 もちろん♪ 流水:そのためにきたんだから。 強盗:そんなに死にてぇか!! 剣を持った強盗が流水に襲い掛かった 流水:そのていど? 天真が鏡を張っていたのだ 流水:今度はコッチの番だね! 流水は水柱術をつかった 強盗:っち・・・やるな。そっちの女がダメならコッチの女でどうだ 強盗は天真に襲い掛かる ぐさっ 鈍い音を立てて天真が傷を負った 強盗:どんなもんだい! 天真:くっそ! 流水は水柱術を使い強盗を倒した 強盗:覚えてやがれ! 住人:有り難うございました・・・おれいにこれを 星1個、頁岩2個をもらった 天真たちはその家を後にした。 流水:天さん・・・大丈夫ですか?その傷? 天真:大丈夫どってことないよ 流水:そうだ!治療術を・・・ 天真と流水は回復した 流水:えへへー便利でしょ?私回復とか足止めとか得意なんですよw 天真 へぇ~それじゃこれからもたのむねw 流水:はい^^ そして次の家に入った・・・・ +1話「始まり」 ある所に天真爛漫という女性がおられました。この女性は土の精霊を使う女性です。弓、杖など色々な武器を使い敵を蹴散らしていました。。。ある日天真の前にウィンディアナと名乗る女性があらわれ、戦うことになったのです。。。 天真:クッ・・・さすがに強ぇな・・・風属性は ウィンディアナ ふふ。すぐ楽にしてやる 天真 こうなったら!大地の鏡!! ウィン そう来ると思ったよ・・・ラブリーキッス!! 天真 グハッッ! ウィン:出直して来い 天真 くっそ・・・ こうして打倒ウィンディアナのたびが始まったのです。 彼女は気が付くとクラン村にいました。。。 天真:(あいつに勝つためには風の苦手属性、つまり火属性が必要だ。どこかに落ちてないだろうか・・・・)ん? スプラウト:私を拾ってくださいー。おねがいしますー 彼女は彼の元へ駆け寄りました。 天真 楽にしてやる^^逝きな! スプラウトは飛んで逝きました 天真 ふぅ・・・探すか 探してるときれいな女性が 天真:あの・・・ちょっとそこの方お話よろしいでしょうか? ?:はい・・・いいですけど・・・なんでしょう? 天真 私火属性の方さがしているんです・・・見ませんでしたか? ? みてないですねぇ・・・ 天真:そうですか・・・有り難うございました・・・ ? あの・・・・私でよければ・・・・一応火属性スキル使えるんですが・・・ 天真:ぉぉwでは一緒に旅してくれませんか?? 流水落花:いいですよ^^私の名前は流水落花です。よろしく~^^ こうして彼女のたびが始まった・・・・
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/38916.html
登録日:2018/02/19 Mon 22 53 34 更新日:2021/07/15 Thu 10 35 24 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 イギリス サキ ショートショート スレドニ・ヴァシュター ブラックユーモア 冷笑的 小説家 短編小説 この物語にはモラルはない。なにほどかの悪を指摘しているにしても、 この物語は、それに対する療法を与えるものではない。 「アンベアラブル・バシントン」より。 サキ(1870 ~ 1916)はイギリスの小説家である。本名はヘクター・ヒュー・マンロー。 名前を聞いても恐らく「誰?」と思う人が大半かも知れない。 実際日本ではあまり知名度は高くないが、欧米では短編小説や掌編小説(ショートショート)の名手として有名であり、 「O・ヘンリー(1862 ~ 1910)と並ぶ短編の名手」と称されている。 また、イギリスの作家E・V・ルーカス(1868 ~ 1938)は「泊り客の枕もとにO・ヘンリー、あるいはサキ、あるいはその両方をおいていなければ女主人として完璧とはいえない」と述べている 【生涯】 1870年12月18日にミャンマーにてインド警察であった父親のもとに生まれた。 2歳の時に母親が牛に襲われて命を落とし、兄・姉と共にイングランドの祖母・叔母(*1)のもとに引き取られる。 やがてエクスマスのペンカーウィック校、ベドフォード校で学んだ後に父親と共にヨーロッパを旅行した。 1893年からは父と同様にインド警察に入り、生まれた国であるミャンマーへと配属されたが、僅か1年強で7度ものマラリア発症で健康を害した為、3年後に退職。 イギリスへ帰り、ジャーナリストへと転身。そしてイギリスのタブロイド紙等に記事を載せていく中で彼の文学への道が始まっていった。 1900年。自身にとって初の書物としてギボンの「ローマ帝国衰亡史」をもとにした歴史書、「ロシア帝国の台頭」を出版。 その後、1902年から1908年まで「モーニング・ポスト」の特派員としてバルカン・ワルシャワ・ロシア・パリへと赴き、 その傍らで「サキ」のペンネームを用いて短編小説を執筆し始め、「レジノルド」「クローヴィス年代記」「獣と超獣」を書く。 その後ロンドンに腰を落ち着け執筆活動を継続し、合計で長編2編・短編135編・戯曲4曲を制作する そんな中、1914年に第一次世界大戦が勃発。 当時43歳で既に規定年齢を過ぎていたにも関わらず彼は軍に志願し、最終的に軍曹勤務伍長まで昇級するも、 1916年11月14日、フランス前線でドイツ軍のスナイパーに頭を狙撃され命を落とす。享年45。 なお、彼の最後の言葉は煙で敵に居場所が知られることを怖れて言った「 Put that bloody cigarette out!(そのいまいましいタバコの火を消してくれ!)」というものだったと言われている。 【作風】 冒頭でも述べた通り、ほぼ同時期にアメリカで活動していた小説家O・ヘンリ―と並ぶ有名な短編小説家とされている。 O・ヘンリ―は「最後の一葉」「賢者の贈り物」などの作品が有名でそういった作品に現れている、庶民的な目線から人情や優しさなどを根底に置いた、 心が明るくなる情緒的な文体が特徴である。(*2) ではサキの作品はどうなのかと言うと、彼の作品の特徴を一言でいうと、 「冷笑的」なのだ。 O・ヘンリーのそれとはむしろ正反対で貴族的な目線から作品を語り、その人物達が慌てふためいたり恐怖したりしていく様を嘲笑うような作品になっている。 しかし作中にブラックユーモアが全体的に存在している為、ただただ暗い気持に沈んでいくわけではなく、読んでいる側が思わずクスリとしてしまうように描写も趣向が凝らされている。 作品内に出てくる人物の言動や思想に対して読者(そして恐らくサキ自身も)思わず冷やかでシニカルな目で見てしまうような作風になっており、残酷な結末を迎える作品も少なくない。事実日本で彼の小説がホラーやサスペンスのジャンルとして紹介されるという事もよくある。 O・ヘンリーとサキ、2人は短編の名手として同格と見られているがその作品の傾向は見事に「明」と「暗」という対照的な関係になっているのだ。 また、彼の作品の特徴として「意外な結末」という要素があり、途中までの内容を元にして読んでいてもラストでいきなりの急展開が来て物語が閉じられることが多い。先ほど述べた冷笑的な文体についても、そこまでは明るい雰囲気だったり心が温まるような展開だったのが、ラストの数行でいきなりぶち壊されて心が一気に冷えていくというパターンで描写されていく事も多い。 【ペンネームについて】 彼が「サキ」というペンネームを使用した由来はいくつかある。 その① 11世紀ペルシャの詩人オマル・ハイヤームの四行詩集「ルバイヤート」にて登場する給仕・酒姫(サーキィ)からとったとされる説。 一般にはこちらの方が有力とされている。 その②「サキ」と呼ばれる、南米のアマゾン北部に生息するサキ属・ヒゲサキ属に分類される猿の総称から取ったという説。 上記の詩についてもそうだが、猿の方の「サキ」の存在に触れている小説も存在するので可能性としてはあり得る話である。 【主な作品】 スレドニ・ヴァシュター 恐らく彼の作品の中でもとくに有名な一編で映像化・アニメ化が何度もなされている。 病弱な少年は叔母の抑圧に耐える為に、物置部屋にいる「神」へ礼拝をしに行く。 開いた窓 神経衰弱となった男に少女が怪談を話し、男はその状況が実際に起きて怯えていくが…。 この作品に登場する少女ヴェラは「マルメロの木」「休養」などの作品でも登場する。 トバモリー ある科学者の手で人の言葉を話せるようになった猫の物語。 集まった紳士淑女の人間関係を次々とぶち壊していく…。 平和的玩具 子供達の「戦争」と大人達の「平和」の対決。 話上手 こういう話をすれば10分間騒がしい子供達を大人しくしておけます。 狼少年 同名のイソップの寓話は無関係。 青年が自分の領地の森で遭遇した異様な少年。その正体に青年は恐怖していく。 七番目の若鶏 むしろイソップのそれに近いのはこちら。 男の「幻想」は妻の死を醜く脚色する…。 第三者 事故が原因で和解した二人の男の前に「第三者」がやってきて…。 ビザンチン風オムレツ ソフィ・チャトル=モンクハイムはふたたび昔の社交界に出入りし始めたが、なお非常な注意を要する状態であった。 宵闇 作中の描写はどことなくO・ヘンリーのそれを思わせるがその結末は…。 セルノグラツの狼 セルノグラツ家の神話の様な宿命。 これを見ているあなたは詩人的か現実的か。 サキは書くことを目の敵にしていた。 世の中には死ぬほどうんざりしていたし、その笑い声は、恐怖のためにあげた悲鳴が短く、 ひとつかふたつ、連なったものに過ぎなかった ―――V.S.プリチェット このいまいましい記事の内容を追記・修正してくれ! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/meidaibungei/pages/241.html
2011年11月07日(月)00時44分 - K 指先から世界が漏れだす女の子の話 彼女は指先から世界が漏れだして困っていたのだが、誰も彼女を救えなかった。誰もが世界を嫌っていたから。漏れた世界が点々と床に垂れているのを皆見て見ぬふりして避けて歩いた。彼女は孤独だった。しかし彼女だけが知っていた。この世界は素晴らしいこと。料理の隠し味は一匙の宇宙であり、コーヒーに入れるべき物は一滴の永遠であること。 あれよあれよという間に世界が出来た話 まだ何もなかったころ、神は何かあるべきだと思ったので、それがあるようにしようと思いましたが、いまいちあるべき物の名を思い出せなかったので、「あれよ、在れよ」と言ってしまい、この世界が出来た。この世界が神があるべきと思った物なのかは神が沈黙を続けているので不明。 地平線が攻めてきた話 地平線が攻めてくるまで地平線に包囲されていることに気が付いてなくて、気が付いたらもう歩幅一歩分まで地平線が迫って来てて、もう自分の体以外何も見えない絶望。 自己完結している話 「さあ問題。問題が答えになっている問題はどんな問題だ?」 朝起きたら丁度寝るところだった話 朝起きたら丁度寝るところだった。 どうして僕の小説にはあまりコメントが付かないのかという話 どうして(´・ω・`)?
https://w.atwiki.jp/oyasirosamanokai/pages/31.html
正義と悪 僕は今、お茶の葉を急須の中へと少しずつ、少しずつ慎重に入れる作業をしている。 「なぁ・・・一つ言っていいか?」 僕の目の前には机に足を組み、口に煙草を咥えて眠そうに天井を見上げる女性は、それはそれはでかい態度で座っていた。 「私はな・・・十六夜、眠いって言ってんだぜ?それなのに、なんで茶を淹れてんだ?」 「・・・・凛は知らないの?お茶にだってカフェインとかが入ってるんだよ?」 ちょうど沸いたポットに手を伸ばし、飛び散らないように静かに急須へ注ぐ。 「十六夜・・・お前バカか?入ってる、入ってないの話をしてるんじゃねぇ・・・コーヒーを持ってこいって言ってんだよ!」 (・・・じゃぁ、自分で注(つ)いでくればいいのに。) そう心の内でぼやき、代わりの言葉を凛に伝える。 「でもコーヒーに砂糖5杯とミルクをたっぷり・・・でしょ?」 「なんか文句でもあんのか?」 「いや、文句じゃないけど・・・そんなに入れたら、もうコーヒーって言わないよ?」 急須に少しの量のお湯を入れ、お茶の葉とお湯をなじませるように混ぜ、お湯を流し場へ流す・・・こうすると葉が開き、一杯目からお茶の葉のおいしさを引き出すことができるのだ。 愛用のコップに淹れてあげると、凛はお茶を一瞬で口に流し込んだ。 「ばっ、あ、あちゃ!あちゃちゃちゃ」 「・・・凛、日本語でしゃべってくれないと僕分からないんだけど?」 「てめぇのお茶が熱かったんだよ!死にてぇのかこのバカ!」 興奮してか、それともそんなに熱かったのか、顔を真っ赤にして愛銃を二丁僕に向ける。 「あのね、お茶はゆっくり飲んで味わうものだよ?この寒い季節に体の芯まで温めてくれる。そして眠さも吹き飛ばしてくれて、仕事を捗(はかど)らしてくれる・・・・一石二鳥なんだよ?」 僕もお茶を淹れて、少し口をつけて一呼吸おく。 「まぁ、そんなことはさておき・・・」 僕はポケットから一つの封筒を取り出す。 「今日が何の日か覚えてる?」 そう言うと、銃を下ろして明らかに嫌そうな顔を彼女はした。 「ちっ、あいつのことは忘れたくても忘れられねぇよ」 「うん・・・そうかもね」 あいつというのは市長選第一候補と言われ、また総理大臣にまで上りつめるであろうと謳われている男で、そのかたわら麻薬・武器の輸出を手掛ける闇商人の中心人物である男・・・ルミナ・クライウス・ヴァン氏 三年前に都内警察麻薬捜査支部連合責任者の僕こと十六夜と同じく支部の指揮長官を務める彼女こと凛が捕えた。 しかし、その逮捕は通常とは少し違うものだった。 というのは、ヴァン氏が裏との関わり合いがあるという決定的な証拠を見つけていないという点・・・つまり証拠なしに逮捕に踏み切ったということである。 僕の権限により三年間留置所へと留めて、そして決定的な証拠を見つけて罪状を提出してちゃんと裁判を受けてもらう・・・そういう手筈だったのだが、まったく証拠らしい証拠は出てこなかった。 潜入捜査や聞き込み調査、彼の部下の証言により黒幕なのは明らかというのにも関わらず、どうしても証拠らしい証拠は全く出てこない。 この三年間、もどかしさだけが僕の心にあった。 そしてこの件により、僕はこれで上からの信用はがた落ち、彼女もタダでは済まないだろう。 彼女が彼を良く思わないのは当然であるかもしれない。 そんなヴァン氏からの手紙が一通・・・留置所からの解放を祝したパーティーを僕たちに招待するという内容。 「どうする?罠の可能性が高いけど・・・」 「はっ、おもしれえじゃねぇか!あのやろう・・・粋なことしやがるじゃねぇか」 ・・・・即答できる彼女はある意味天才だろうか?数時間ずっと考えた僕がバカらしく思う。 「分かったよ。じゃぁ、今夜の七時みたいだから・・・ちゃんとおめかしも忘れないでよ?」 「はぁ?別にいいだろ、面倒じゃねぇか」 「まぁ、そうは言わずに・・・ね?一応、礼儀として」 「ったく、分かったよ。着てくりゃぁいいんだろ?じゃぁな」 彼女はそう言って、出て行ってしまった。 (あれ?まだ、勤務中なんだけど・・・) 置いてかれた僕は仕方なく、山のように溜まった書類を嫌々ながらも目を通していくことにした。 それから数時間、夜七時の三十分前・・・僕らはレストランの前で合流した。僕はシンプルに上下真っ黒のタキシード、凛は真っ赤に彩られたドレスというところだろうか?腰まである髪もちゃんと束ね、まるで別人のようだ。 「遅い!てめぇ、女をいつまで待たせるつもりだよ!」 (外見はともかく、中身は全く変わってないようだ。しかしどうなのだろう?いつも女らしいことの一つもしていないのに、こういう時だけ女を主張するのは・・・) そんなことを思いながら、凛に急かされるままにエレベーターに乗った。 止まったのは三十階・・・中はレストランである。 しかし、上にはシャンデリアがズラリと並び、床一面は大理石で作られ、至る所の壁に著名の絵画などの美術品が飾ってあった。 (・・・・凄い!) その言葉に尽きるほどの豪華さであった。 「すみません、ヴァン氏の招待でやってきたのですが?」 一人の店員を捕まえて聞くと、奥の見晴らしの良いテーブルを案内してくれた。 そこには三十階からの夜景という名の幻想が広がっていた。 きらびやかに、しかし派手すぎることもなく鮮やかに光り輝くように彩られた街の光景は何とも言えない。 僕がしばらくの間、感傷に浸っている隣で夜景には目もくれずにメニューの中からあれやこれやと注文している凛がいる。 「なぁ?なぁ?なぁ?見てみろよ!キャビアが置いてあるぜ?食べてみないか?なぁ、こんなに高けぇんだぜ?超うまいんだろうなぁ~」 彼女の眼が光り輝いている・・・何をそんなに期待しているのであろうか?仕方なく僕は彼女に教えてあげる。 「キャビアはとっても高いけど、そこまで美味しいものじゃないよ?」 「んなわけあるかよ!ったく、面白くないやつだぜ・・・なら私だけでも頼むぜ?おい、キャビアを持ってきてくれ!」 彼女の前にはどんどん料理が並べられていく。 しかし・・・“花より団子”とはよく言ったものではないだろうかと思う。 作った先人がもし凛を見たら嬉し涙でも流すのではないだろうか?そんなことを考えていると、凛が機嫌良くキャビアを口に運んでいる姿が目に入った。 口にした途端、彼女の顔は機嫌良いから普通へと変わり、もう一口入れると普通の顔から怒っている顔へと変わった。 そして一人の店員を呼びつけて・・・ 「このキャビア、ニセモノじゃないのか?」とか、「この値段はおかしい!店長を呼べ~」とか言って店員に迷惑で困らせていた。 そんなやりとりをしていた頃・・・やっと現れた。 「これはこれはお二方、とっても楽しそうで開いたこちら側としては嬉しい限りなのだが、もう少し節操をわきまえて欲しいものなのだがね?」 ヴァン氏がそう言うのも無理はないかもしれない。 テーブルに料理が所狭しと場所を取り合い、凛は店員に大声で説教、僕はさっき目を通した書類をパソコンへとまとめる作業をしている・・・迷惑かどうかは甚だ疑問だが、高級レストランですることではないことは確かだろう。 凛に促して店員はいいからテーブルの上を片付けようとした時、彼女から殺気を感じた。 「ふっふっふ、私も嫌われたものだな」 「はっ、お前は私に好かれたいのか?」 「それは御免こうむりたいのだが?キミの愛は重そうだ」 「言ってくれるじゃねぇか?・・・で、ブタ箱の生活は楽しかったか?」 「ふっ、是非ともキミたちにもご招待したいくらいだったよ」 高級レストランの一角で、殺伐とした雰囲気が漂う中、僕は口を挟んだ。 「ちょ、ちょっと、凛?そんな言い合いをしに来たんじゃないよ!え~っと、ヴァン氏にご質問があるのですが?」 これ以上話がこじれないように率直に聞く態勢へ・・・ 「ふむ、構わないが?」 「裏との関係を止めて頂きたいのですが?」 この質問は“はい”でも“いいえ”でも答えたのであれば、彼を無力化出来る。 なぜなら、“いいえ”であればその意味の如く、彼自身が裏との接点を失くすだろう・・・。 “はい”の場合では僕の身につける盗聴器が彼と裏の決定的な証拠となり、捕えることができる・・・しばらくの間静寂が訪れ、彼の口が開くのが少し鈍った。 そしてニヤッと笑みを浮かべ、虚をついてきた。 「答えるのは構わないが、その前に隠れているブツには退出願おうか?」 彼に盗聴器は見抜かれていた・・・。仕方なく盗聴器の電源を切り、彼の質問に入ろうとした時、また制止がかかる 「刑事さん?もう一つ・・・彼女の襟の裏なのだが?」 僕のだけではなく、凛の盗聴器まで彼は見抜いた。 どこまでも頭の切れる奴だった・・・小細工なしで質問に入った。そして小一時間ほど経っただろうか?話しも滞りなく進み、パーティーはお開きとなった。 それから二週間ほど経ったある日・・・僕と凛は上から呼び出しを受けた・・・理由は僕も凛も知っていた。 ヴァン氏が市長選で市長に選ばれた・・・その点は別になんでもないのだが、市長選の演説で行ったことがまずかった。 ヴァン氏があのレストランで会った時に隠し持っていたとされるだろう盗聴器で、僕らの声を一つ一つ合成して、あのレストランで僕らが脅迫をしている会話を作っていた。 まさか、逆に彼が盗聴器を持っているなんて夢にも思わなかった・・・ 僕らは市民の反感を買った。 そして彼の演説の最後・・・ 「私に罪がないにも関わらず留置所に三年間監禁されました。 そして脅迫を幾度となく、そしてレストランへと連れ込みあの発言を私に・・・。 私は警察などに頼ってはいけないのだ、警察こそ悪である・・・と、私は確信しました。 私は警察と戦います!どうか、どうか、賛同して頂ける方は私に清き一票をお願いします!」 今までの行動が一気に枷として舞い戻ってきた瞬間であった・・・。警察トップクラスの発言ということも仇になってか、マスコミは新聞・テレビなどで大いに取り上げ、この演説により、市民は暴動騒ぎが各地で勃発、警察の信用は地の底まで落ちていった。 「十六夜殿、並びに凛殿・・・貴方がたには謹慎処分を言い渡す。その後、追って判断を下す」 それが、僕らに言い渡された 謹慎処分を受けてから数日が経った・・・。僕は知り合いに頼み、ヴァン氏についての情報を貰っていた。 それは明日の昼に家族で昼食・・・を装っての裏での重要な会議が行われるという情報だ。 この現場をうまく押さえることができたら、汚名返上とまではいかないが、今の状況を改善できる唯一の手段であると僕は思った。 さっそく、暗い夜中を見計らって家を抜け出し、凛の家のもとまで急ぎ向かった。 深夜一時を回ったくらいだろうか?チャイムを何度か鳴らす・・・しかし、いっこうに出てくる様子がない。 どうしたものかと立ち往生してドアノブに手をかけると鍵は開いていた。 何かの襲撃でも遭ったのではないかと思い、銃を手に物音立てずに中へと入ると・・・突然、腐臭が襲ってきた。 ゆっくり歩き、だんだん目が暗さに慣れてきたのか、辺りがどうなっているのかが見えてきた。 キッチンは見る影なく、壁には暴れて殴ったようなへこみがいくつもあり、至る箇所に銃弾の跡があり、リビングではテレビの画面は割れ、机は木のクズへと化し、ゴミ箱の中身が辺りに散らばっていた。腐臭が漂う中、寝室であるところから声が聞こえた。 それは小さく、とっても小さく、耳をすまさないと聞こえないくらいの声だった。 意を決して寝室のふすまを開けると、電気もついていない状況で布団にくるまっている凛であろう姿があった。 呻き声や泣き声や嗚咽などが入り混じった声だった・・・。 人の気配に気付いたのだろうか?さすがは指揮を任されるだけあって、敏感さは獣並みだ。 彼女はばっと起き上がり、隠し持っていた銃を僕に向けた。 「誰だ!撃ち殺すぞてめぇ」 「僕だよ?凛・・・」 凛はそれでも銃は下ろさなかった。 「今は誰ともしゃべりたくねぇんだよ!死にたくなかったら消え失せろ」 彼女はベットに座ったまま、僕を銃で威嚇してくる・・・つまり位置的に僕が彼女を見下すような形である 「・・・・」 「おい、聞こえてんのか!」 「ちゃんと聞こえてるよ」 「だったら早く目の前から失せろ!」 彼女は声を張り上げるのだが、いつものような覇気・・・というか、寄せ付けないオーラみたいなのは全く感じられなかった。 逆に脆く儚く今にも崩れおちてしまうような気がした。 そして僕は聞いた・・・ 「凛・・・泣いてたの?」 図星だったのか、少し間が空いたが、すぐに立て直して返答する。 「何言ってんだ?てめぇ」 「・・・無理しなくていいんだよ?」 「はぁ?私が泣く?なぜ?なんのために?バカだろお前?わけわかんねーよ!」 口調こそ彼女であったが、聞いていて痛ましかった。 僕は彼女の方へと足を一歩進めた 「おい、帰れっつってんだろ!」 しかし僕は構わず歩を進める 「十六夜、殺されたいのか!」 彼女の肩は震え、銃の標準が僕には合わなくなってきた。 そして僕は彼女の前まで歩を進めた 「なぁ、なぁ、頼む・・今は、今だけは私に近づかないでくれ・・・」 いつものカッコいい凛はもうそこにはいなかった。 ただうっすらと涙を溜め、消え入りそうな声で懇願する女性がいた。 「・・・・」 僕は座っている彼女の頭を胸にうずくめるように抱いた。 「おい、馬鹿・・・。何やってん・・・だよ。私は大丈夫だから、こんなことは・・・、なぁお願いだ・・・」 僕は初めて彼女の涙声を聞いた気がする 「大丈夫だから・・・ね?」 何が大丈夫なのかは僕自身はよく分からなかった。 けど、凛を救いたいとただただひたすらに願った。 彼女も耐えられなくなったのか、嗚咽しながらも胸元で叫んでいた。 「ちく・・・しょう!ちくしょう!あの野郎!あの・・・野郎が!」 何度も何度も繰り返されるその単語に僕は何か言うでもなく、ただ僕の抱く腕が少し強くなった。 そして抱いたことのなかった憎悪が少しずつ少しずつ、しかし確実に心に滲み入るのを僕は感じていた。 どれくらいの時間が経ったのだろうか?凛はだんだん落ち着きを取り戻した 「悪かったな、十六夜。少し迷惑をかけた」 「どうしたの?らしくないよ。まだ、僕に抱かれ足りないの?」 「ちっ、人の厚意くらい黙って受け取りやがれよ」 「凛の厚意なんか貰ってもこそばゆいだけだよ」 「おいおい、言うじゃねえか?そんな撃ち殺されたいのか?」 二人は顔を見合わせ、笑いあった 「そう言えば、十六夜。何か用事があって来たんじゃねぇのか?」 凛のことで頭が真っ白になって本題を忘れるところだった。 それはヴァン氏の計画を凛と協力して真実を暴く・・・ヴァン氏も市長となり、それなりのボディーガードもいることだろう。 ゆえに凛の銃の腕が必要不可欠だった。 しかし、完璧に事が済んだとしても一瞬で裏の大物たちを敵に回すかもしれない。または無事では済まないかもしれない・・。 それに頭のキレるヴァン氏さえも抑えられるかどうか・・・。 僕は彼女の顔を見てニコッとして、返事を返した。 「用事はただ謹慎受けてしょげてる凛をひやかしに来ただけだよ?思ってた以上にしょぼくれてたけどね~」 「ちっ、うっせんだよ!いいから早く帰れよ!殺されたいのか?」 凛が銃を向けて威嚇してきた・・・これはマジらしい。 僕は凛から逃げるようにふすまを開け、一言つぶやいた。 「凛、またキミとこうしてばかなやり取りができるのかな?」 闇夜の月は爛々と輝き、嘲笑しているように見えたのは僕だけであろうか・・・ 僕は今、木の影から一つのレストランを監視している。 敵影の視察だけでもと思って正面に来たけど、人が全くいないため、ここから身動きができなくなってしまった。 (交通規制、今日はなかったはずなんだけど・・・) そんなこんなでしばらく立ち往生していると、後ろから肩を叩かれた。 どうやら黒服の一人にバレたようだ。 (ふぅ~、映画のワンシーンみたいにカッコよくはいかないものだね・・) 心の中で少し自嘲し、僕は黒服の言うとおりバンザイをして、ボディーチェックを受けた。 そして腕の辺りを調べられそうになった時、袖の裏に仕込んでいた銃が手の中に滑り込み、男の頭に銃弾を撃ち込んだ。 パーン、パーン・・・銃声は辺り全域に響き渡り、僕はあっさり気付かれた。 「おい、そこに隠れている奴出てこい!」 敵は三人・・・慌てて隠れた木に向かって彼らは発砲し始めた (ふふ、僕はそんなに甘くないよ?) 木の上に登っていた僕は慎重に木に近づいてくる彼らを上から狙い撃ち、絶命させた (大丈夫・・・僕だけでも大丈夫だよ!) 木を下り、正面から中を窺おうと顔を出した時、四・五人のボディーガードが撃ってきた。 すぐに頭を引っ込めたが少し冷静さを失っている自分に気付いた (うわっと!あ、危なかった。正面から入ろうなんて僕は馬鹿か?) すぐその場から逃げるようにして裏の出口へと回った。 そこには案の定、黒い高級車が二つ並んでいた。 裏のドアが開き、現れたのは母子であった。 (彼らには全く関係ないことだよね。そんなことしたら人として・・・) 後ろからさっきの黒服四~五人が追いかけてきた。 (前も後ろも・・・・ちょっとヤバいかも) その時、ヴァン氏が裏のドアからボディーガードに囲まれるようにして出てきた。 そしてその瞬間、凛のあの顔が脳裏をよぎった その時にはもう僕は僕ではなくなったのかもしれない・・・母子に当たるかもしれないにもかかわらず、二丁の銃を手に無作為に撃ちまくった。 さすがの彼も僕が母子を巻き込むとまでは考えていなかったのだろうか?急に慌て、母子が車に乗った後、一つの車を発進させた。 取り巻きを四人ほど殺り、ヴァン氏の周りは手薄となったが、僕も無傷というわけではない。 左腕を撃ち抜かれ、片方は動かない。 彼が車の方へと近づいた時、僕は逃げられると思い、タイヤを二カ所撃ち抜いた。 すると車を諦め、そこからはヴァン氏は逃走した。 逃げて逃げて逃げまくる彼を追いかけ走ったのち、彼の右足を撃ち抜いて逃走劇の終わりを告げた。 「はぁ、はぁ、これで・・・終わりだ、ヴァン!」 僕は銃口を彼に向ける。 「はぁ、はぁ、はぁ、ふぅ~。まぁまぁ、落ち着きたまえよ?・・・十六夜くん。今日のキミは少しおかしくはないかね?冷静さが欠けているのように見えるのだが?」 物陰から完全武装した警察がぞろぞろと現れ、僕を囲む・・・ざっと見るに二十人くらいはいるだろう (警察・・・しかも特殊部隊。どうして!?ここに駆けつけるまでには距離的には三十分はかかるのに・・・) やっと頭が完全に冷えてきた僕は、全てヴァン氏の罠であることにやっと気付いた。 (知り合いの情報から全部・・・かな?やられたなぁ~) 「完全にキサマは包囲されている。諦めて投降しろ!」 僕に言っているらしい・・・僕が正義で彼が悪だといのに。 皮肉なことだ・・・国民を守る為に警官たる行動をすればするほど、僕が敵視されるだなんて・・・。 ため息を大きく吐いてから、僕は彼に向けている銃を更に強く握った。 「もし引き金を引こうとするならばこちらは容赦しない!」 特殊部隊が一斉に僕に銃の狙いをつけた。 目の前に足から血を流しているにも関わらず、僕に余裕の笑みを向けるヴァン氏・・・殺意が沸々とまた僕の中で込み上げてくる。 幼なじみが現れ、涙を流しながら僕に説得の言葉を話している・・・、しかし僕にはもう聞こえない・・・何も聞こえなかった。 ヴァン氏が目の前に居て、ただシーンとしている世界。 自分の心臓の音がやけにでかく聞こえた・・・まるでまだ生きたいと僕に訴えかけているかのように。 そして僕は心臓に伝えてあげた・・・ 「わがままは・・・許さないよ?」 引き金を引くと同時にいくつもの銃声が大きく響き渡った それから三年の月日が経った。 「いやはや、凄いやつれようだが大丈夫かね?凛くん」 目の前の市長、いやヴァン総理大臣が私に声をかけてきた。 「そう睨まないで欲しい。まぁ、十六夜くんのことはとても残念だった。彼がまさかあんなことをするとは思わなかったよ」 残念そうな顔を見せるヴァン氏だったが、一転して微笑を浮かべた。 「・・・それで、仲間として疑われ、三年の務所生活はどうだったかね?キミにはお似合いの場所だったと思うが?」 「うるせぇ・・・そんなくだらない戯言を聞きに来たんじゃねぇ!」 「ほぉ~、では何の為かね?」 凛は気味が悪いくらいに笑った。 「出所祝いのパーティーに決まってるだろ!ちょっとばかし私なりにアレンジをしているけどな?」 そう言って、抜いた一丁の銃をちらつかせた。 「ふむ、では場所はどこにするのかね?あまり遠くは・・・」 「はっ!場所なんてどこでもいいだろ・・・始めようぜ?血のパーティーをな!」 「ふぅ~凛くん、・・・若いな。まぁ、私もキミに生きていられると合成音声の件で少々面倒でね?」 ヴァン氏が指を鳴らすと建物の屋上から十数人・・・ライフルを持った特殊部隊が現れた 「けっ、最初から殺すつもりでした・・・ってやつか?」 「凛くん、キミは私の手のひらで踊っているに過ぎない・・・十六夜くん、彼もまたその一人なのだがね」 そう聞いた途端、突然凛の高笑いが響き渡った。 不審に思ったヴァン氏は辺りを見渡し、彼もまた笑った。 「くっくっく、やってくれたじゃないか?凛くん。まさか彼らが全員すり替わっているとはね・・・」 「結構冷静じゃねぇか・・・もうお前の逃げ場はないんだぜ?」 「引っかかることが一つね。キミが部下一人でも動かしたのなら、私に情報がくるはずなのだが・・・?」 「それは上層部のやつらから来る情報のことだろ?」 「・・・ふむ、知っていたのかね?私が警察と組んでいたことを・・。しかしだからと言ってそれを阻むことは・・・」 「なぁ~、死人に口なし・・・って言葉知らないのか?」 悪魔の笑みだった。 「・・・・しかし、一人殺したとしても計画に狂いは・・・」 「何度も言わせんなよ、ヴァンさんよ~?殺したんだよ・・・上層部のやつら、そして・・・お前に縁のあるやつ全員・・・な」 その瞬間、ヴァン氏の顔が明らかに蒼白になった。 「誰がお前と繋がってるか分かんなくてね~。十六夜のやつなら思考に思考を重ねて顔を割り出すんだが・・私はそういうのは苦手でね~」 ヴァン氏はポケットから携帯を取り出し、どこかに電話をかけているようだ。 「おいおい、誰も電話は取れないぜ?なにせお前の家の中には血だらけの死体しか・・」 「な、なぁ・・・む、息子とか・・・いなかった・・かね?」 「あぁ~、なんかお前に似たガキが一人いたな・・・頭ぶち抜いたら動かなくなっちまったけどな」 「きさまぁぁぁぁ!」 彼は銃を抜き、凛に向けようとしたが・・・刹那に凛が放った銃弾が彼の銃を手から弾き飛ばした。 「状況をわきまえろよ?私にサシで勝てるとでも思ったのか?」 凛の銃弾がヴァンの左足を貫いた。 「圧倒的な力は知に勝る・・・新たな名言だな、そう思わねぇか?」 次々に四肢を撃ち抜き、その度に嗚咽と悲鳴が重なりあう。 「う~ん、このまま殺すのはもったいないなぁ~。ちょっと、ゲームでもしてみねぇか?」 そういって、一つの注射器を凛は取りだした。 「くっ、はぁはぁ、その注射器は我が製品の・・・」 「さすがに分かったな。まぁ、何本耐えれるかのゲームしようぜ?」 ヴァン氏の顔がさらに歪んだ。 「その顔だ・・・その顔を見たかったぜ?あいつにも見せてやりたかったよ」 一本、動けないヴァン氏に注射した。 「ん・・・拒絶反応か?おいおい、始まったばかりだ・・・楽しく逝こうぜ?」 持ってきた注射器を全部打った・・・暴れまわる姿やアワを吹き出すとこ、それに体が痙攣するところなどは普段のヴァン氏からは想像できないことで、滑稽で可哀そうで馬鹿らしくて、凛はずっと笑っていた。 「はぁはぁ、あんまり笑わせるなよ。笑い死にさせる気か?まったく・・・。ふぅ~、楽しかったぜ。まぁ、私を敵にしたことをせいぜい悔むんだな・・・って、聞こえちゃいねぇか」 よだれを出して、目が剥きだしているヴァン氏に銃口を向けて、銃声が静かに鳴り響いた 「終わった・・・終わったよ、十六夜。あの合成音声を専門家とかに調査させれば、汚名もキレイさっぱり無くなるんだぜ?今まで通りまたあの事務所でお前の好きなお茶とか飲めるんだぜ?」 凛は一呼吸置いた。 「どうして・・・だろうな。この日をずっと待ってたはずなのにな・・・。嬉しくない、楽しくない、何も感じない、ただ何かがひっかかってスーッとした気持ちになれないんだ・・・なぁ、どうして私の横にお前がいないんだ?」 言葉が止めどなく溢れてきた・・・もう凛自身何を言っているのか分からないくらいに口が勝手に動くのだ。 「・・・なぁ、お前はあの話信じるか?同じ死に方をすると同じとこへ逝けるって話・・・って、おい、何言ってんだろうな。ふぅ~この頃、私は何かおかしい気がするぜ。これじゃぁ、まるで私がお前の事を・・・」 気付くと私は笑っていた・・・そして泣いていた。 私は銃を頭に突き付け、ただただひたすらに願った・ (十六夜、お前にまた会いたいよ・・・なぁ、死ねば会えるかなぁ?) 凛は静かに銃の引き金を引いた・・・。
https://w.atwiki.jp/pesci_radio/pages/232.html
「それじゃあな! しみったれたじいさん、長生きしろよ。そしてそのケチな孫よ、俺のこと忘れるなよ!」 それは遥か昔の輝かしい思い出。 しかし、決して繰り返してはならない世界の危機。 その悪夢が、再び目覚めようとしていた。 「弓と矢? 弓道でも始めたのか?」 「いや、違う。弓と矢は武器じゃない」 電話の向こうの承太郎の声は真剣そのものだった。 しかし、俺は浮かんだ冗談を飲み込まずに口に出した。 「じゃあなんだ? 壁にでも飾るのか?」 「……相変わらずだなポルナレフ。けどこれは冗談を言ってられない問題だ。そうでないと世界が再びDIOの悪夢に呑まれることになる」 「どういうことだ?」 DIOの悪夢と聞いては冗談で流すわけにはいけない。 「弓と矢は……そうだなスタンド使い製造機と言えばわかりやすいだろうか」 「スタンド使い製造機……?」 「重要なのが矢のほうであることは確かなんだ」 「おいおい、ちょっと待ってくれよ。どういうことなのかがさっぱりわからねぇ」 「あ、ああ……すまない。といっても俺もスピードワゴン財団もよくわかっていないんだ」 承太郎にしては珍しく歯切れが悪い。 「?」 「ポルナレフ、あのエジプトへの旅は覚えているな?」 「あたりまえだろ! あの旅を、仲間達を忘れられるはずが無い」 当然のことを聞いてくる承太郎に、俺は軽いイラつきを覚えながら答えた。 「ああ、俺もそうだ。じゃあ思い出してほしい、俺達はあの旅で何人のスタンド使いと戦った?」 「何人……エセ船長と船の猿と霧のババアと……」 俺は遠い記憶を掘り起こし始めた。あんまり思い出したくねぇこともあるんだけどなぁ。 そんな感情を読み取ったのか、承太郎は俺の思考を遮るように言葉を発した。 「とにかく30人近いスタンド使いと戦ったな、じゃあDIOはどうやってそれだけの人数を集めたと思う?」 「肉の芽じゃねぇのか?」 俺は無意識に額の生え際をおさえた。 「それもある。だが、これまでは存在も知られていなかったようなスタンド使いもヤツは集めていた。 それに俺やじじいにスタンドが目覚めた理由はDIOにスタンド能力が発現したからだ。 ヤツはどうやってスタンド能力を手に入れたと思う?」 「それがお前が言う弓と矢の力だというのか?」 「そうだ。どういう原理でそうなるのかなんかはわかっていない。しかし、解っているのは弓と矢に選ばれ、刺された人間はスタンド能力が発現するということだ」 「じゃあ……お前の言っている悪夢っていうのは」 「そうだ、弓と矢は未だにこの世界のどこかに存在している」 承太郎のその言葉は俺を震えさせるのに十分すぎる恐怖を含んでいた。 DIOのヤツは確かに倒した。しかし、ヤツは場所を、時を、世界を超えて再び俺達の前に立ちはだかろうとしている。 「俺は……それを探せばいいのか?」 「……すまない、ポルナレフ。俺だけで対処できればよかったんだが」 「何いってんだ、水臭いぞ承太郎。任せとけって――」 あれから俺はヨーロッパを飛び回った。 この地のどこかにある。そんな気がしたからだ。 そしてその予感が的中していることを、俺はこのイタリアで知った。 しかし、その時はすでに奴らの術中にはまっていた。 「クソッ! ここもだめか」 俺は受話器を公衆電話に叩き付けた。 反動で収まらなかった受話器が跳ね、狭いケースの中で暴れる。 繋がらなかった証に小銭が1枚戻ってくる。 周りを見回しても人っ子どころか建物すらない。 道路の周りにあるのは木と岩と今使い終わった公衆電話だけだ。 こんなへんぴな所まで組織の手が回っているとは、俺は奴らをなめ過ぎていた事に今更ながら気づかされた。 俺はあれからヨーロッパ中を巡り、ついにこのイタリアで弓と矢の手がかりを見つけた。 ギャング団『パッショーネ』。 イタリアで最近勢力を拡大しているこの組織。そのボスが弓と矢を持っているらしいということだった。 そしてその情報は的確だった。 だが、それを確かめるために俺は組織に関わりすぎたらしい。 住まいを爆破され、街中では命を狙われる。 何とか敵の目を欺き、手紙をポストに投函することはできたが、恐らく届いてはいないだろう。 そして今のように電話による連絡もできない。まさに八方ふさがりだった。 もしかしたら何らかのスタンドで常に追跡されているのかもしれない。 しかし、今は周囲に人影はない。 俺はこの先どうするかを考えるために一本足で立っている公衆電話に背をあずけた。 すると、何か硬い感触が指先に触れた。 そこには、一枚の鏡がぶら下がっていた。 「何だ!? 何が起こったんだッ! ここは……何かがおかしいッ!」 俺は何が起こったかわからなかった。 自分の身に何か異変があったわけではない。 しかし、周りの風景に違和感を感じる。 よくわからない、しかし何かがおかしい。 例えるなら、そう。DIOの『世界』を初めて味わった時のような……。 俺の頭をそんな印象がよぎり、さらに承太郎の言葉を思い出した。 『世界が再びDIOの悪夢に呑まれることになる』 身の毛がよだつ恐怖を感じた。 確かに今、DIOの悪夢が俺の前に現れている。 そこまで考え、気付いた。 「これは……スタンド攻撃だ」 思い返してみる。 公衆電話にもたれた時、指先が何かに触れた。 見てみるとそれは何の変哲も無い鏡だった。 しかし、その鏡に映るものは普通じゃなかった。 木の陰に男が立っていたのだ。 半身を隠しているためよくはわからないが、女のように長い黒髪とすらっとした長身、そして凛とした顔立ちが見て取れる。 俺は慌てて振り返った。 しかし、そこには誰もいない。 もう1度鏡を見る。 確かに男が映っており、しかもこっちへ歩いてくる。 もう1度振り返った。 その時、すでに風景は変わっていた……。 「そうだ、あの男だ。あの男はどこだ!」 俺は弾かれるように顔をあげ、あたりを見回した。 そんな男の姿はどこにも無い。 いくら細身だったとはいえ、あの長身を完全に隠せる場所など周囲には無い。 俺は警戒しつつ公衆電話の前に移動した。 そして、そこで違和感の正体に気付いた。 「おかしいぞ……この電話、受話器が右にある……それに、数字の並びが……」 「さすがに早いな。その勘の良さでこれまでの追跡をかわしてきたのか?」 前方から声がした。俺は銃声を聞いた鹿のように後ろに下がった。 前を見ると、公衆電話の向こうにはさっき鏡に映っていた男が立っていた。 「ジャン・ピエール・ポルナレフ、フランス人。幼少時代にスタンド能力に目覚める。 スタンドは『シルバー・チャリオッツ』、西洋騎士の姿をした近距離スピード型のスタンドでかなりの精密行動が可能……」 「……何者だ」 「ふん、いつもならさっさと片付けるんだがな、騎士様に合わせて名乗ってやろう」 男はポルナレフに見下す視線を向け、胸を張り、名乗った。 「おれはイルーゾォ。『パッショーネ』の暗殺チームの一人さ」 イルーゾォは名乗ると口の端を歪め、邪悪な笑みを浮かべた。 その眼からは暗殺チームという言葉を聴いた俺の反応を先読みし、嘲笑しているような視線が向けられている。 もちろん、その予想に従うわけもなく、俺はいつもの軽口を吐いた。 「へぇ、暗殺ってのはそんなひょろい身体でもできる仕事なのか」 イルーゾォは予想外の俺の反応に少し表情を歪めたものの、変わらず見下す視線のまま挑発してきた。 「ふん、試してみるか?」 「言われるまでも無いッ! シルバー・チャリオッツ!」 俺の誇り高き精神の象徴、常に銀色に輝く騎士の姿をした相方の名を、俺は高らかに叫んだ。 しかし、その声は虚空に響くばかりで、そばに彼は現れなかった。 「なに!?」 「ククククク、どうした? 騎士様が白馬に乗って駆けつけてくれないみたいだが」 イルーゾォはそう言って高らかに笑った。 「……やっぱり、ここは現実とは違う空間……」 「ククク、そうだ。ここは鏡の中の世界。俺と無機物と、俺が許可した生物しか入ることができない世界だ。 それはスタンド能力も同じこと。俺が許可しない限り、お前のスタンドはここに来れない」 イルーゾォは、まるで勝利を確信したかのように自らの能力を晒した。 「鏡の中か……どうやらファンタジーやメルヘンじゃなくても存在するみたいだぞ、花京院」 俺は思わず、かつで共に旅した今は亡き仲間の名前を呟いた。 「さぁ、お遊びはここまでだ。お前はボスに近づきすぎた、死ねッ! マン・イン・ザ・ミラー!」 イルーゾォは公衆電話を避け、俺の元に走ってくる。 その傍らには、がっちりした身体つきのゴーグルをかけたようなスタンドが現れた。 「クソッ!」 俺は飛び跳ねるように再び後ろに下がった。 半秒前まで俺がいた場所でマン・イン・ザ・ミラーの拳が空を切る。 あのひょろいヤツだけならまだしも、生身の身体ではスタンドに敵わない。 俺は一目散にイルーゾォから離れた。 「スタンドと同じく本体もすばしっこいな。だがどこまで逃げても無駄だぞ。 俺を倒さない限り、お前はこの世界から出ることができない」 イルーゾォの余裕の言葉を背に、俺は細い杉の根元まで離れた。 イルーゾォとの間は10mほど、この杉を倒せればイルーゾォの所まで届くだろう。 そこまで考えて俺はイルーゾォの言葉を思い出した。 『俺が許可しない限り、お前のスタンドはここに来れない』 ここに来れない。ということは、どこかには出ているということだ……そしてそれは、現実世界の俺のいる位置! 「シルバー・チャリオッツ!」 俺は自分の予想を信じ、杉に攻撃を仕掛けた。 俺の予想通り、杉にチャリオッツの切り筋が浮かび、杉の軋みがあたりに響いた。 繊維の塊がちぎれる音をあげながら、杉はイルーゾォに襲い掛かった。 「ふん、気付いたか」 しかし、イルーゾォはそれを鼻で笑うと軽く横に動いた。 倒れてくる杉をマン・イン・ザ・ミラーが殴り、倒れる位置を少しずらすだけで杉は何者も巻き込まずに地に沈んだ。 「外で無機物を破壊すれば、中の無機物も破壊される。だが、無駄だ。そんなものでおれは倒せない」 イルーゾォは相変わらず勝ち誇った顔を崩さない。 しかし、俺は名案を思いついた。 「チッ!」 俺は近づいてくるイルーゾォから離れた。 そして今度は、パニーニが地面に突き刺さったような形の岩の前に来た。 イルーゾォはゆっくりと近づいてくる。 「なんだ? 今度は石つぶでも飛ばしてくるつもりか?」 さすがに読まれた。しかし、そんなことは想定内だ。 「ああ、その通りだッ!」 同時に背後の岩が砕ける。 砕けた勢いをそのままに、いくつかの欠片がイルーゾォに向かって飛んでいく。 「無駄だと言っただろう」 イルーゾォはマン・イン・ザ・ミラーの拳で欠片を軽く弾いた。 しかし、俺は岩を砕くことをやめない。 その後もいくつかの欠片がイルーゾォの元へ飛んでいくが、全て軽くあしらわれる。 「ふん、無駄だと言うのに」 単調な攻撃にイルーゾォの動きからするどさが消えた。 (今だッ!) 俺はこの瞬間を待っていた。 「シルバー・チャリオッツ!」 一発限りの飛び道具。そして恐らくこの世界に現れることができるであろうチャリオッツのある部分。 チャリオッツに命じた直後、細長く銀色に輝くものが俺の目の前に現れ、一閃の矢のようにイルーゾォに向かってゆく。 油断していたイルーゾォがそのスピードに反応できるはずも無く、それはやつの左肩に突き刺さった。 「グァァァァァッァア!」 激痛にイルーゾォはこれまでの余裕の表情を崩し、叫び声をあげる。 その左肩には細長い剣身が刺さっている。 「こ……こいつは……」 「チャリオッツの剣には秘密があってな、一度しか使えないが、剣身を飛ばすことができる。 チャリオッツが持った状態の剣はスタンド能力になる。しかし、飛ばした剣身はただの無機物になる」 「ちくしょお~~~~~! こんなものを刺しやがってぇ~~!」 情けない声で叫んだイルーゾォは使える右腕で懐から取り出した何かを空高く投げた。 さらに、一瞬遅れて、マン・イン・ザ・ミラーが先ほどチャリオッツが砕いて飛ばした岩の欠片をつかみ、投げた。 2つの投擲物は俺の頭上で交わった。 何かが砕ける音がすると共に、頭上から光の雨が降り注いできた。 「なんだ!? ……くッ!」 俺は背を曲げて下を向き、腕を額に当てて凌いだ。 雨に当たった服や皮膚が切れる。 光の雨が止んだ後、あたりを見回してみると、草の上にいくつもの光が輝いていた。 その光の1つを拾ってみるとそれは、鏡の破片だった。 「鏡……? まさかッ!」 俺は即座にイルーゾォがうずくまっていた場所に眼を向けた。 しかし、そこには血痕があるだけで、イルーゾォの姿は無かった。 すると背後に人影を感じた。 「そのまさかだよッ!」 慌てて後ろを振り向こうとしたが頬に激しい衝撃を受けた。 「ぐあッ!」 俺の身体は後ろに吹き飛んだ。 頬が熱く、口の中には鉄の味が広がる。 「鏡があればそこが出入り口になる……これがマン・イン・ザ・ミラーの能力だ」 息を荒げて立つイルーゾォ。 剣身を抜いたようで、その左腕からは絶え間なく鮮血が滴り落ちている。 「さぁ、これで終わりだ!」 イルーゾォがマン・イン・ザ・ミラーを従えて走ってくる。 「うおおおおッ!」 俺もイルーゾォに向かい駆け出した。 「ふん、やけくそか。だが、お前の拳が俺に届くことは許可しないいぃッ!」 イルーゾォとすれ違う寸前にマン・イン・ザ・ミラーの拳が俺の横腹に入る。 「ゴハァッ!」 俺は吐血し、横腹を押さえながら転がった。 勢いが止まったのは俺がさっきまで立っていた場所の近く。 「殴り飛ばされて鏡の破片が散らばっている外に行こうとしたようだが、そのぐらいお見通しだ」 イルーゾォが再び俺のほうに歩いてくる。 俺はよろけながらも立ち上がる。 「もう鏡で移動する必要も無いッ!」 再び勝ち誇った表情で、走ってくるイルーゾォ。 「欠片の範囲から逃げる? 違う、ここに来るのが目的だったんだぜッ!」 「何ッ!?」 「シルバー・チャリオッツ!」 再び俺は相方の名を叫ぶ。 やはりその姿は俺の傍らには現れない。 だが、その代わりに鋭くとがった岩の欠片が俺の横に浮かぶ。 「そ、それはッ!」 走った勢いを殺そうと身体をのけぞらせるイルーゾォ。 しかし、すぐには止まれず徐々に近づいてくる。 「そう、これはさっき岩を削って作っておいた剣身。飛ばした剣の代わりとなる、チャリオッツの武器だッ!」 俺は叫ぶとようやく止まれたイルーゾォに向かって走り出した。 岩の剣身も俺についてくる。 「うああああぁぁぁぁぁ!」 「お前の負けだッ! イルーゾォ!」 「お、お前がこの世界にいることを許可しないぃぃッ!」 突然、目の前からイルーゾォが消えた。 「何ッ! どこに行った!?」 辺りを見回してみる。風景がさっきからまた変わっている。 「……いや、戻ったのか?」 どうやら現実世界に戻ってきたらしい。いや、むしろはじき出されたと言うことか。 足元には鏡の破片が散らばっている。 恐らくイルーゾォはもう違う場所に移動しているだろう。 「ここにいるはずなんだが……こういうのも逃がしたっていうんだろうか」 まぁしばらくはイルーゾォも襲ってこないだろう。 落ちていた剣身を拾いながら、俺はそう思い、諦めてこの地から離れることにした。 どうもすっきりしないので、嫌がらせに近くの木を一本切り倒してみた。 そして、彼は再び動き始める。 悪夢を二度と見ないために。 完
https://w.atwiki.jp/zensensyu/pages/1298.html
官能小説における男性器表現 709 名前:水先案名無い人 :2006/02/24(金) 01 47 48 ID eLRZR5UN0 「みんな男性器は見たいかー!」 「うほっ」 「わしもじゃわしもじゃみんなー!」 『官能小説における男性器表現入場!!』 男性器は固くなっていた!! 更なる欲望を積み人間凶器が甦った!!! 「新任音楽教師 陵辱狂想曲」!! 青筋立った凶器だァ――――!!! その造形物はすでに我股間に完成している!! 「美人捜査官 巨乳の監禁肉虐」彫刻だァ――――!!! 絶頂を迎え次第発射しまくってやる!! 「情欲の部屋」 銃身だァッ!!! AVギャルの斬り合いなら我々の股間がものを言う!! 「美人課長・映美子 媚肉の特別報酬」 妖刀!!! 真の巨根を知らしめたい!! 「淑女の狩人」 ブットイのだァ!!! 日本語ではただの巨根だが英語ならなおさら大きく感じるものだ!! 「牝獣の「肉檻」淫辱の肛菊しゃぶり」 ビッグ・コックだ!!! ショタコン対策は完璧だ!! 「人妻看護婦・二十五歳」 象の赤ちゃんの鼻!!!! 全男性器表現のベスト・わかりやすさは私の中にある!! 「復讐の淫虐魔」が来たッ コーラ瓶サイズのデカチン!!! 逆にわかりにくさなら絶対に敗けん!! 黄金の宝箱のあけたる 「尼僧の寝室」 銀のキイだ!!! 漢字(なんでもあり)ならこいつが読めない!! 「人妻の試乗会」 馬敬礼!!! 「女神様の初恋」からはっきりしない表現が上陸だ!! 池かなた 硬くて柔らかいかたまり!!! ルールの無い表現がしたいから赤松光夫「女総会屋」で使ったのだ!! プロの表現を見せてやる!!明王の剣!!! かわいい表現に『リン』とはよく言ったもの!! 達人の表現が今 実戦でバクハツする!! 「ヒート」 竿リン先生だ―――!!! 「もっと凄く、もっと激しく」こそが地上最も偉い表現だ!! まさかこの言葉がきてくれるとはッッ 王様!!! くわえさせたいらこういう風に言ったッ 他に言い方がなかったのか一切不明!!!! 「美少女盗撮 いけない秘唇検査」 アプリコットか、さくらんぼだ!!! オレたちは玩具最強ではない官能小説表現で最強なのだ!! 御存知「姉 背徳の濡蜜」 超合金!!! 官能小説の本場は今や「金沢、艶麗女将の秘室」にある!! オレよりかわいい奴はいないのか!! かわいい坊やだ!!! クサァァァァァいッ説明不要!! 千草忠夫!!! 「レイプ環礁」!!! 生ぐさいものだ!!! 対空兵器はベッドで使えてナンボのモン!!! 超実戦兵器!! 本家「野望証券マン」から高射砲の登場だ!!! カリ首は大切なもの 最高の肉棒は思いきりカリが張り出し思いきり魚類に似てるだけ!! 「もっと凄く、もっと激しく」統一王者 鮟鱇 自分を試しに女の中で回転させたッ!! 官能小説全「若叔母と熟叔母」チャンプ 回転ドリル!!! 黒さに更なる磨きをかけ ”姉の濡唇、妹の幼蕾”黒曜石が帰ってきたァ!!! 今の自分に硬さはないッッ!! 「実母(はは)」空気を抜かれた風船!!! 中国四千年の武器が今ベールを脱ぐ!! 「美少女解剖病棟 淫虐の肉玩具」から 青龍刀だ!!! 女の前でならオレはいつでも全盛期だ!! 「特命 猛進課長」 形状記憶合金 わかりやすい言葉で登場だ!!! 医者の仕事はどーしたッ 「人妻狩り 絶頂玩具に溺れて…」の炎 未だ消えずッ!! 入れるも抜くも思いのまま!! 太い注射だ!!! 特に理由はないッ 形が似てるのは当たりまえ!! 特産地にはないしょだ!!! 「陵辱バスツアー」! 肉地蔵がきてくれた―――!!! トランクスの中に潜ませた実戦性器!! 「愉悦の扉」のデンジャラス・コック びっくり箱のお人形だ!!! 官能小説だったらこの言葉を外せない!! 超A級「姉と弟 女体洗脳責め」 成熟したマツタケ型の器官だ!!! 超一流作家の超一流の表現だ!! 生で拝んでオドロキやがれッ 団鬼六の「美人妻・監禁」!! 生肉!!! 男性器表現はこの言葉が完成させた!! 「狂姦!」の切り札!! 剛直だ!!! 変な表現が帰ってきたッ 漢字に直しただけじゃないのかッ 「花のお江戸のでっかい奴〔色道篇〕」ッッ 俺達は君を持っていたッッッ珍宝子の登場だ――――――――ッ 加えてさらに女性が要求した場合に備え超豪華なよくわからない表現を4個御用意致しました! 「狂熟相姦夜 ママに溺れて姉と乱れて」 獲れたての鮮魚!! 「キャンディトーク」 茶巾のオモチ!! 「欲望専科女教師」! イギリス製の鉄兜! ……ッッ どーやらもう一個は「トップスチュワーデス 禁色のスカーフ」に掲載されている様ですが、 日本家屋の屋根に乗っている物のようですッッ 関連レス 715 名前:水先案名無い人 :2006/02/24(金) 02 21 28 ID ALVMVBNI0 714のリザーバーは瓦かシャチホコかシーサーかw なんかエロを通り越して何がなんだか判らない表現も見かけますね。 「硬くて柔らかいかたまり」って何だよww そして 709-714が何冊官能小説を読破したのか気になるw GJ! 716 名前:水先案名無い人 :2006/02/24(金) 02 27 42 ID O588sZCL0 エクスカリバーとか言ってる801ノベルが・・・ 717 名前:水先案名無い人 :2006/02/24(金) 02 34 25 ID h4P0SU030 エロゲでなら肉男爵ってのもあったな。 718 名前:水先案名無い人 :2006/02/24(金) 02 36 33 ID qfqzG3Py0 ハイパー兵器しか思い浮かばない 719 名前:水先案名無い人 :2006/02/24(金) 04 26 43 ID W0XfK92U0 ぱおーん 720 名前:水先案名無い人 :2006/02/24(金) 07 26 48 ID Ek7USbeZ0 喰らえ!俺のスーパー生搾りだ! 721 名前:水先案名無い人 :2006/02/24(金) 11 12 10 ID +JiVvNGC0 719 それは官能小説じゃなくて少年週刊誌連載のアニメもやってるマンガじゃないか?w 728 名前:水先案名無い人 :2006/02/24(金) 15 21 51 ID VqoXpBwt0 717 猟奇の檻だなw 俺もそれ言おうと思ってた コメント 名前
https://w.atwiki.jp/sinapusu2002/pages/377.html
美少女キャラを使ってお人形さん遊びしているとしか形容ができない脚本の物語(艦これとか日常系アニメとか)を書きたいわけではない。 かといっておっさん向けの懐かし特撮の仮面ライダースピリッツみたいなファンサービス作品を書きたいわけではない。 村上春樹みたいな小説は私の人生経験のなさでは無理だ。 何か小説を書いてみたいが中々書けない。 要求水準を下げてもどうしても書きたいものがあるわけでもない。 ただ小説を書いてみたいのだが心の中に題材もなければ題材に挑戦する能力もない。 難しい。 創価学会の夢ってなんだろうな。 創価学会のトップが王様になって。 一党独裁で議会を牛耳る。 国民は創価学会のトップの偉大な指導に酔いしれ絶賛し続ける。 アフリカや北朝鮮でうまくいってない仕組みが理想なんだよな。 これは大半の日本人として受け入れがたい夢。 否定したいなら創価学会の理想実現状態がどんなものか教えてほしいと思う。 尊敬すべき人は、十分な交流と情報がある中で国民一人一人が選ぶものであって、熱狂や洗脳によって一人を称賛せよなどという幼稚な価値観に従うことはまともな大人の日本人ならできません。 国家運営とは一人の偉大な指導方針で動くほど単純な原理では複雑化した社会に対処できません。 議員が英知を集め、専門家たる行政がノウハウと知恵を出し、無数の国民や企業の日々の工夫と努力によって決めていくものです。 分散した個々人から知恵を出すほうが、たった一つの頭脳から知恵を出すよりはるかに効率的なことは共産主義の崩壊によって証明されています。